先日、喜楽館で収録された笑福亭由瓶師の「化け物使い」を
ラジオで拝聴しました
此まで私が聞いた江戸落語や吉朝一門の「化け物使い」は
一人暮らしのご隠居が奉公人を雇うが人使いが荒く
「こちら様のように人使いが荒いと辛抱できません」と奉公人は長続きせず
次々辞めてしまう
お仕舞いに「化け物が出る」家に引っ越し、出てきた化け物までこき使ったため
「こちら様のように化け物使いが荒いと辛抱できません」というサゲでした
一方今回拝聴した由瓶師版は
登場人物が夫婦で、女将さんは「亭主の人使いの荒さ」をぼやいているが「こう人使いが荒いと辛抱できない」という言葉は無く
夫婦別れにも至っていません
ところが亭主が「化け物が出る」と噂がある家に引っ越そうとしたため女将さんは出て行ってしまう
そこで亭主は出てきた化け物をこき使い「こちら様のように化け物使いが荒いと辛抱できません」というサゲになりました
この演出は古くから上方に有ったのでしょうか?
女将さんは「辛抱できない」という言葉を発していませんし
人使いが荒いことが原因で夫婦別れにも至っていませんので
「こちら様のように化け物使いが荒いと辛抱できません」というサゲの伏線としては弱いと感じました